保育カリキュラム

3月主題  奉仕(てつだいます) 

「布施」というと、「品物や金銭を他に対して施すこと」を言いますが、『雑宝蔵経』という経典の中には、「その意志さえあれば、誰にでも出来るりっぱな施し方が七通りある」ということが説かれています。これは、お金の有無にかかわらず、その思いさえあれば誰にでも成し得る尊い行いであることから「無財の七施」と言われ、具体的に次の七つの行為が説き示されています。

  • あたたかい慈愛のまなざし
  • うるわしい微笑みをたたえた柔らかな顔
  • 思いやりのこもったやさしい言葉
  • 相手の人格を尊重し自ら進んで行う態度
  • 相手の立場にたって考える心
  • 思慮深く相手を安定させる気持ち
  • 自分の持てる技術を他人に喜んで提供する態度

これらの行為を子ども達の生活の中に求めると、それは「おてつだい」になります。一般に、幼児の「おてつだい」は、受ける大人の側にとっては、あまり労力の手助けとはならないことが多く、むしろ邪魔になることさえあったりします。しかし、大人の仕事を幼児が少しでも体験するということは、社会性を広げるという意味においてはとても貴重なことです。またそれ以上に、子ども達が自分以外の対社会的なことに参加し、その一員となって積極的に他に貢献しようとする意欲は、大切に伸ばすようにしたいものです。

本来「おてつだい」とは、見返りを期待しない「無償」の行為です。また、子ども達にとってそれは興味のある遊びの一つであると共に、他人から信頼され、一人前として認められたことに喜びを感じる、またとない良い機会だといえます。ですから、もし子ども達が自ら「おてつだいをしたい」と申し出た時には、たとえ少しくらい時間がかかったとしても、子どもが出来るようなことは務めさせ、無理な時にはその思いを認め、いずれもほめるようにしたいものです。そして、見返りを求めない「おてつだい」は、他者の苦悩を自らのものと引き受け、他者の喜びを自らの喜びとして、悲喜共有してはたらかれる、尊い仏さまの道を歩いているのと等しいことなのだと、讃えるようにしましょう。

そして、「他の人に迷惑をかけない」ということからもう一歩踏み出して、「他の人のために、自分はいったい何が出来るか?」ということを、子ども達と一緒に考え、実践して行きたいと思います。

年長組

〇人の役に立つ喜びを知り、自信を持つ。
〇卒園の喜びや一年生になるという自覚と期待をもちながら園生活を楽しむ。
〇自分や友だちの成長を喜び、自信を持って行動できるようになる。

年中組

〇自分でできる手伝いを喜んでする。
〇冬から春への自然の変化に気づき、興味・関心を持ちながら戸外での遊びを伸び伸びと楽しむ。
〇自分でできるようになったことを喜び、年長になることへの期待を持って生活する。

年少組

〇冬から春への自然の変化に気づく。
〇仏さまの話を通して、人の役に立つ喜びを知る。
〇成長したことを喜び、進級への期待を持つ。

満3歳児

〇新しい学年の様子を見たり、年上の友達との交流を深めたりしながら、進級することに安心感と期待感
を持つ。